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東京都建設業許可申請・経営事項審査・入札参加資格申請
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東京都の公共工事の入札資格を持つ建設業者から、「等級順位が、無格付(X)で公共工事の入札に参加できなくなってしまった...」という、ご相談をうけることがよくあります。
つい最近も、自社で入札参加資格申請をしたところ、等級順位が「無格付(X)」になってしまった事業者さまから相談がありました。
そこで、このページでは、
の2点を解説していきたいと思います。
なお、東京都の入札資格のうち、物品・委託については、等級順位を訂正することができません。以下の記載は、東京都の入札資格のうち、工事についての記載ですので、あらかじめご承知おき下さい。
東京都の入札参加資格の申請は、東京都電子調達システムを利用した電子申請になっています。この電子調達システムを利用して、入札参加資格を申請する際には、御社の「所在地」や「資本金」といった会社の重要事項を入力するのはもちろんのこと、「最高完成工事経歴」を入力しなけばなりません。
聞きなれない言葉なので、一瞬、何のことか理解できないかもしれませんが「最高完成工事経歴」とは、その名の通り「過去6年間(ないしは8年間)に完成した各業種の最高完成高の経歴(情報)」を言います。(※なお、過去6年か過去8年かは、申請する業種によって異なります。)
具体的には、申請の際には、下記のことを東京都電子調達システムから入力をしなければなりません。
入力項目 | 内容 |
---|---|
コリンズ登録番号 | 都、他官公庁発注で請負金額が税込み2.500万円以上の工事経歴を申請する場合のみ |
件名 | 契約書に記載のある件名 |
施工場所都道府県 | 原則として、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県で施工された工事のみ |
発注者 | 契約書に記載のある発注者 |
着工・完成年月日 | 原則として過去6年間に完成したことが必要 |
請負金額 | 消費税込みの請負金額 |
東京都の場合、最高完成工事経歴のうちの「請負金額(消費税込み)」が、等級順位の決め方に大きな影響を与えます。まずは、「客観等級」「主観等級」「御社の等級順位」の関係性を把握してください。
東京都の公報に掲載されている表を抜粋しました。以下の表をご確認ください。以下では「07:建築工事」を例に見て行きましょう!
客観等級は、御社が受審した経営事項審査の「建築工事」のP点を、下記表に当てはめて算出します。
客観点数 | 客観等級 |
---|---|
900点以上 | A |
750点以上~900点未満 | B |
650点以上~750点未満 | C |
600点以上~650点未満 | D |
600点未満 | E |
例えば、『経審のP点が、915点ならば、客観等級は、「A」。経審のP点が623点なら客観等級は、「C」』というようになります。
主観等級は、建築工事の「最高完成工事の請負金額(消費税込み)」を下記表に当てはめて算出します。但し、発注者が民間の会社である「民間工事」の場合は、2分の1を乗じた金額が主観点数になります。
主観点数 | 主観等級 |
---|---|
4.4億点以上 | A |
2.2億円以上~4.4億円未満 | B |
6000万点以上~2.2億点未満 | C |
1600万点以上~6000万点未満 | D |
1600点未満 | E |
例えば、御社の建築工事の最高完成工事の請負金額(消費税込み)が、民間から発注された工事の3億円であった場合。3億に2分の1を乗じた1億5000万点が主観点数になります。この場合、御社の主観等級は、「C」になります。
また、御社の建築工事の最高完成工事の請負金額(消費税込み)が、公共工事で2億5000万円だった場合。公共工事は、民間工事と違って請負金額に2分の1を乗じる必要はないので、そのまま2億5000万点が主観点数になります。この場合、御社の主観等級は、「B」になります。
客観等級と主観等級のどちらか低いほうが、御社の等級順位になりますので、
ということになります。
御社が無格付(X)なのは、手引きの重要部分を見落としている可能性があります。東京都の入札参加資格の手引きには、最高完成工事経歴が「未入力の場合には『無格付』となり...」とあります。
また、都の公報にも「主観的審査事項における最高完成工事経歴がない業種の競争入札参加資格については、無格付とし、等級順位等を与えない」とあります。
つまり、最高完成工事経歴が未入力の場合、上記のような等級順位を格付けするための主観点数を判別することができないので、そもそも格付けができず、「C」とか「E」といったランクが付くのではなく、格付けの対象外として「無格付(X)」となってしまうわけです。
「最高完成工事経歴」の入力が漏れていた場合、「申請ができない」とか「承認されない」というわけではありません。「申請エラー」や「不備による差し戻し」になれば、その時点で気づくことができるわけですが、申請ができて、問題なく承認もされてしまいます。
なので、「これで入札に参加できる!」と安心してしまい、申請時や承認時には、最高完成工事経歴に入力漏れがあることは、なかなか気づきづらいのです。
そのため、いざ、入札に参加しようと作業を開始した時点で、なかなか入札に参加することができず、原因を探しているうちに「無格付(X)」が原因だと気づくことが多いのです。
東京都の公共工事の場合には、無格付(X)を修正する方法があります。これに対して、東京都の物品・委託の入札参加資格申請の場合、無格付(X)を修正する方法はありません。
若干面倒に思うかもしれませんが、東京都電子調達システムから、資格を取下げて、再度、最高完成工事経歴を入力したうえで、再審査申請を行います。入力すべき項目は、上記に記載した通りです。この点については、記憶に頼るのではなく、間違いのないように過去の契約書や請書などを準備してから進めてください。
再審査申請をした後には、最高完成工事経歴の入力(発注者名や請負金額など)に嘘や誤りがないかを証明するために「契約書」「注文書・請書」のコピーを東京都に郵送する必要があります。
今ある資格を取り下げることになるので、再度、入札参加資格を取得するまで、最大で約1か月程度かかることもあります。
先ほども記載したように、「完成工事経歴」を入力しなくても、電子申請はできますし、入札参加資格を取得することができます。「完成工事経歴」の入力もれに気づくのは、お目当ての案件の入札に参加しようと思った、まさにその時です。
目の前に何千万円という価格の入札案件があるのに、落札はもちろんのこと、入札にすら参加できないといった憂き目にあうことになります。
そうすると、1度のミスがトラウマになり、「再審査申請」を行おうにも、怖くてできないといった方もいらっしゃいます。何千万円という入札案件を前に、ミスが発覚してしまったのですから、怖くなるのも無理はありませんね。
そういった方は、ぜひ、弊所にご依頼ください。御社に代わって、
のすべてを代行させていただきます。
【この記事の監修・執筆責任者】 東京都行政書士会:文京支部所属(行政書士登録番号:14081073) 行政書士法人スマートサイド:代表:横内賢郎/出版実績一覧はこちら 「技術職員100名以上」「年間売上100億円超」「全国展開している大臣許可業者」など大規模事業者の申請手続きも、得意としている事務所です。 |
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