【お客さまインタビュー】株式会社テクスパイアさま

お客さま情報 詳細
企業名/社長名 (株)テクスパイア/小坂社長
本店所在地 東京都千代田区
許可を取得した業種 電気通信工事業

「東京都の建設業許可を取得したいけど、どうしたらよいかわからない」「国家資格を持っていないと、建設業許可が取れない?」「手引きをプリントアウトしたけど、難しすぎて読むことができない!」ということでお困りの人は、いませんか?

この度、弊所サービスを利用して株式会社テクスパイアさまが、無事、東京都の建設業許可(電気通信工事業)を取得しました。創業から11年経っての初めての挑戦で、「10年の実務経験の証明」に成功した会社です。この成功事例は、建設業許可取得でお困りの会社のモデルケースとして、おおいに参考になるでしょう。

会社としても大きな節目となった建設業許可取得。これを機に、小坂社長にインタビューを実施しました。「建設業許可取得を目指した経緯」「弊所をお選びいただいた理由」「今後の展望」「これから建設業許可を取得したい方へのアドバイス」など多岐にわたって、貴重なお話しを伺うことができました。

10年の実務経験の証明に苦労している人や、申請手続きを専門家に外注することを躊躇している人は、ぜひ、インタビューを参考にしていただければと思います。(ご本人の了承を得て、記事を公開しています)。

インタビュアー:行政書士法人スマートサイド(橋本)


ー建設業許可取得おめでとうございます。まずは、小坂社長が建設業許可の取得を目指した背景について、お聞かせいただけますでしょうか?


はい。

当社は、公共施設で運用する情報システムを落札して、構築・保守を行っている会社です。2013年の創業後すぐに、自らの手で、省や庁の入札に必要な「全省庁統一資格」を取得しました。

システムの構築には、必ずネットワークの敷設が含まれていて、電気通信工事が必要になります。しかし、建設業許可を取得していないので、電気通信工事の総額が500万円以上になると、建設業法に抵触してしまいます。

そのため、せっかく省庁の入札に参加しても、工事の総額を500万円未満に抑える必要がありました。500万円を超えるシステムの場合は、その工事の範囲を当社の分担から除外して契約・施工せざるを得ない状況にあったわけです。

この状況は、当社の理念でもある「お客さまのご要望に沿った高品質で効率的なシステムの受託開発」を全うする上で、障害になっていると感じていました。創業11年経って、これらのことを真剣に考え、建設業許可取得が今後の会社の展望に必要だと感じたのが、建設業許可の取得を目指したきっかけになります。


ー情報システムの落札・構築の際に、建設業法の500万円の壁が、思わぬ「あしかせ」となっていたのですね。それでは、建設業許可取得に向けて、何か準備はされていたのでしょうか?


当初は、自社での申請を考えていました。

社員の1人が電気通信設備工事担任者(AI・DD総合種)を5年ほど前に取っていたので、この資格を頼りに「申請できないか?」という点に、わずかながら期待していました。建設業許可を取得できた今でも、社員には各種の資格、主に情報処理関連の資格を取るように、指導しています。

ただ、実際に調べてみると、なかなかうまく行きませんでした。調べれば調べるほど「申請の煩雑さを知り、ゴールが遠のいていく」感じです。

たとえば、建設業許可申請関連の資料を印刷したら、厚さ2センチぐらいになりました。すべてに目を通しきれないばかりか、「どういう実績、資格で申請できるのか?」情報量が多く、とても分かりづらかったです。

最初は「建設業許可を取得するには、国家資格を持った人間がいなければならない」という思い込みがありました。また、「資格を持っている者さえいれば、申請できるだろう」という淡い期待もあった一方で、「本当に、それだけでいけるのか?」という不安もありました。

申請するためのノウハウが全くないので、その2センチ近い紙のボリュームに圧倒されてしまいました。ということで、「これは、もう、やっぱり専門家に頼むしかないな!」と決心しました。


ーたしかに手引きの厚さ、難解さ、ボリューム感には、気が滅入ってしまいますね。その気持ちは、私にもよくわかります。「専門家に頼むしかない」と思い、弊所のことをインターネットで見つけて頂いたということですか?


はい。その通りです。

建設業許可の申請手続を、私や社員で分担して行うことは、「余計な時間を取られ、本業の仕事がおろそかになる」と感じたことからネットで専門家を探し始め、「行政書士法人スマートサイド」に出会うことができました。

インターネットで検索すると、いくつもの行政書士事務所が出てきましたが、やはり、フェイストゥフェイスでちゃんとお会いして相談したかったので、まずは、会社から近いところを選びました。

もう1つの決め手は、相談が有料であったことです。無料相談をうたっている行政書士事務所はたくさんありましたが、初回の打ち合わせを有料相談としている事務所は、なかったように思います。これは、「きちんとしたサービスを提供する」「価値ある相談をする」という気持ちの現れだと思いました。

むしろ、私は無料のサービスを信用していないのかもしれません。


ー弊所は、「相談者さま1人1人への適切な対応」「質の高い面談時間の確保の見地」から初回の相談は有料で行っています。実際に相談をしてみてどうでしたか?


私としては、当初の期待のように、「電気通信設備工事担任者(AI・DD総合種)」を持つ社員で申請可能と考えていたのですが、要件が合わないことを説明されて「あきらめざるを得ないのか!」と、正直、暗澹たる思いになりました。

ところが、今年が創業11年目であり、創業時から私が代表取締役を務めてきたことと、かつ、工事実績を毎年重ねてきたことで、私が「経営業務管理責任者」と「専任技術者」の両方の要件に該当し申請が可能であろう、との見立てを頂き、急に展望が開けた思いでした。

それでも、半信半疑であったことは、事実です。申請できたとしても、それなりの厳しい審査と期間を要し、当初想定していた期日までに間に合わない可能性も十分に覚悟しました。

というのも、やはり、資料のボリュームです。あの資料のボリュームからすると、すごく高いハードルだと思っていました。仮に、スマートサイドのような専門家を頼ったとしても、本当に我々の会社で建設業許可を取得できるのだろうか?

事業の競争相手に建設業許可を持っている会社がいるのですが、その会社は、許可を持っていて当たり前のような、とても大きな会社です。たまに「許可取得は難しいよ。だから大きい仕事は、自分たちに任せなさいよ。」と、圧をかけて来たりするわけです。そういうこともあって、建設業許可取得は、難しいものと「意識の上書き」をされていました。難しい中で、本当に取れるのだろうかっていうことを、最後まで不安に思っていました。

打ち合わせの際には、「準備期間が、ひと月ぐらいで取得できるのではないか」と聞き、「本当かな?」っていう思いがありながらも、「もし、本当であれば、ありがたいな」っていうように同時に思いました。


ーそうでしたか。初回相談の際の心情を、詳細にお話しいただきありがとうございます。実際に手続きを進めてみてどうでしたか?


実際に申請手続きを依頼してからは、ほとんど、お任せするだけでした。

行政書士法人スマートサイドの説明・指示は、非常にわかりやすかったです。適確な指摘のおかげで、申請に必要な証明書類や過去10年の工事実績の証明は、すべて、当社の保存書類から準備することができました。


ー今回、無事、東京都の電気通信工事業の建設業許可を取得することができたわけですが、今後の新たな展望などはございますか?


建設業許可取得のおかげで、工事の契約額の上限がなくなりました。当社の本業である情報システム構築において、電気通信工事の契約額の上限がなくなるのは非常に大きいです。大規模案件にチャレンジすることができるようになるからです。これにより、事業の拡大を目指せるのはもちろんのこと、今までは遠慮していたような大規模案件にも遠慮せず入っていけるようになります。

今までは大規模な案件だと、建設業許可がないことを理由に、一歩下がってプロジェクトに参加せざるを得ませんでした。ただ今後は、そういったことをせず、案件を丸々取りに行けます。従来のプロジェクトの立ち位置を、フロントに変えるということ、今まで遠慮していた案件に新規にチャレンジしていくことができるようになりました。当然、チャンスが増えることになりますので、大きな方針転換になります

また、建設業許可を取得したことによって、競争力の強化にも拍車がかかりました。当社の強みは、単に情報システム(インフラ)の構築に長けているだけではありません。「コンサルティング力」「新技術の提案力」で会社の評価を高めてきたと自負しています。そういった既存の「コンサルティング力」「提案力」に、「工事の実行力」を加えることで、今までは敵わなかったより大きな競合に対抗できる要素を加えることができたと考えています。

今まで行きづらかった部分」や「大規模な案件」に手を出していけるということは、まったく新しいことを始めるというわけではありません。しかし、そういったことをうまくやっていくには、スペシャリストやコーチ等、いろんなことを設計できるような新たな人材の獲得も必要になってきます。

組織の成長も含め、事業戦略もそれに見合ったものにしていかないと成果に結びつきません。そういったことも含めて建設業許可の取得は、会社の戦略を更新していくきっかけになると思っています。


ー大規模案件獲得、競争力強化のための「会社の戦略の更新」ですね。大変参考になりました。それでは、最後に、これから建設業許可を取得しようとお考えの方に、アドバイスやメッセージをお願いいたします。


これから建設業許可を取得しようと考えている方にお伝えしたいのは、国家資格がなくても、10年の実務経験を証明することによって、建設業許可を申請・取得できるということです。

このことを、知らない方がほとんどだと思うので、知ってもらうだけで、「もしかしたら、自分の会社でも建設業許可を取得できるのでは…」と思う人も多いのではないでしょうか?有料相談を申し込んでスマートサイドにお聞きするまでは、我々も知らなかったことですから。

資格を取得するにしても、国家試験に合格するには、勉強して何年もかかるでしょうし、違うルートからアプローチできる方法を知るだけで、建設業許可取得の可能性が、全然違ってくるということを身をもって経験しました。

また、今回の許可取得は、創業から11年が経っていたので、それだけで10年を超える実績があり、申請条件をクリアしていました。たまたま、運とタイミングが良かったと感じています。もちろん、行政書士法人スマートサイドに迷わず相談できたことも、スムーズな許可取得に大きな影響があったと思っています。

この資格は、「毎年の財務報告」と「5年ごとの更新・申請」が必要なので、必要な要件の社内準備を怠らず、引き続き行政書士法人スマートサイドに建設業許可の維持と更新業務をお願いしたいと考えています。


ーありがとうございます。弊所の提供するサービスが、スムーズな建設業許可取得に貢献できてよかったです。それでは、長時間にわたってインタビューに応じて頂き誠にありがとうございました。


こちらこそ、ありがとうございました。

建設業許可取得の体験談として、このインタビューが、これから建設業許可を取得したいと考えている皆様にとって、参考になれば幸いです。

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